U_20151222
弾速が安定しない・・・計測器の問題
弾速が安定しないということで、年末にお客さんからマタドール5.5mmがお店に帰ってきました。
お店で測ったところ、確かに安定していないということで、私も様子を見てきました。
見たところ・・・
- 900ft/s以下では、ちゃんとHSTAの回転に応じて弾速が変化している。
- ただし、900ft/sを超えるあたりでめちゃくちゃに・・・
- レギュレータをチェックしたところ、ちゃんと130barに設定されている・・・
- 最高速度は、1400ft/sあたりで、空気銃としてはあり得ないあたいに・・・
ということで、エドに相談したところ、即、1400ft/sはあり得ない数字なので計測が一番疑われる、という回答が帰ってきました。2台の計測器でおかしかったのになぁ・・・と思いつつ、私の計測器も使って様子を見たところ・・・原因が分かりました。
どうやら計測器がおかしかったようです。しかも900ft/sまではちゃんとはかれていて、900ft/sを超えると値がめちゃくちゃなるという、かなりトリッキーな状況でした。(この計測器も、その前の計測ではちゃんとはかれていました)
何はともあれ、銃はお客さんの元に返っていき、今年のハンティングシーズンに間に合ったようです。
計測器がおかしくなると、混乱しますね。
ちなみに、弾速度はこのように締め込むと弾速が上がっていく領域で950ft/sになるところに設定するのが推奨されています。
速度は好みにより900ft/sでもかまいません。特に6.35mmはかなり燃費が上がりますし、銃によってはこちらの方が精度がでるという場合もあります。そして、100mまでの射撃であれば、900ft/sでも十分だと思います。
(4milのドロップは4.8milになりますが、問題なく狙える範囲です)
950ft/sは・・・超えないことを推奨します。これを超えると音速に近く空力的に不安定な領域に入るようで、今のエアライフルで音速近い領域を精度良く飛ばす技術を持った銃は存在しないように思います。マタドールでも銃によっては970ft/sでも安定して飛ぶものもあるようですが、燃費も悪くなることと、汚れにセンシティブになりそうな割に、威力やドロップではそれほどのメリットがないように思います。