J_20160919
マタドールのトリガーがすかすかに・・・
マタドールのボルトを引いても、トリガーがすかすか(シアがかからない)で、弾が発射できないということで、マタドールがお店に帰ってくるという連絡をもらいました。う~ん、何かが破損してしまったのかと正直ドキドキ・・・
銃をストックから外してみると、HSTA(ハンマー・スプリング・テンション・アジャスター)という部品が緩んで抜けていることがわかりました。このHSTAは、ハンマーを押さえているスプリングのテンションを調整するもので、これによりバルブを叩くハンマーの初速を変えることができ、それで弾速を調整するというものです。
これが緩むと徐々に弾速が落ちてきますが、そのうちねじがなくなるところまでくるとすっぽ抜けてしまい、シアがかからなくなってしまいます。
緩む原因について
HSTAにはロックナットがついています。一応工場出荷時に正しい手順で締めているはずなのですが、若干緩いものがあるようで、撃っているうちに弾速が落ちるという話を何ケースかですが、聞いています。その場合たいていこれです。
対策について
マタドールの弾速は安定しているので、一度調整するとHSTAはほぼ触る必要はありません。しかしながら、ブレークインが終わった後や、弾の種類を変えて重さが変わったときや、自分の好みの弾速が違う場合、ここを触る必要があります。
そのときは、HSTAの位置を決めた後、下記を守ってロックナットを締める必要があります。
- ボルトを引いた状態でロックすること。
- プライヤを使うときは、アルミ製なので、傷つけないようにつかむことと、締めすぎに注意すること。
- ロックタイトは使わないこと(不要なのと、アルミ製なので、お勧めしません)。
メンテのつぼもご参考にしてください。
お店から写真をもらいましたので、ご参考に添付します。
ねじが抜けてしまったところの写真ですね。
マジックで印をつけておくのはいいと思います。
いかんせんマタドールは日本にある数が少ないので、こういうトラブルも発生するとドキドキするものです。
メンテ等をされて分かってる方にはすぐに分かることではあると思いますが、こういう情報も共有することで、皆さんが安心して楽しめる環境になればいいなと思っています。