マタドールの魅力
マタドールの魅力
これぞエドガン!、これぞマタドール!、これがエドワード!、というビデオが作られたので、ここで紹介しましょう。
「エドガンはシンプルな構造ではあるが、車の中で膝の上にのせて分解・組立なんて出来る訳ない!」と言われて、
本当に車の中で分解・組立して、しかもチュッパチャップスを1発で撃ってみせてます。
銃職人として、こういうユーモアのあるところはとても好きです。
そして、格好つけるはずが、途中でOリングを落として四苦八苦してるところもそのままでてます。
そういう人間臭いというか、愛嬌があるというか、正直で飾らないところも好きなところです。
え~、本題に戻って・・・
レギュレータまで実際に取り出して、組み立てて、調整なしに50m先のチュッパチャップスに命中する銃、
そんな銃って他にあるのでしょうか?
このシンプルな構造と堅牢さがマタドールの魅力です。
タイトルは、ロシアの戦車のように信頼できる銃、マタドール?
エドの記述をもとに、私の個人的感想も含めて説明していきましょう。
分解・組立を行うときは楽しいものですが、一つ一つの動作は力でやるのではなく、コツが必要です。
マタドールは、究極のシンプルさを目標に設計されています。
そのシンプルさとは、車の中で15分で修理(または部品へのアクセス)ができ、特殊な工具や工房も不要で、特殊な経験も不要、というレベルのシンプルさです。マタドールは、そのように設計されているのです。
しかしながら、修理しやすいだけではいけません。修理後に、銃全体の一つのシステムとして安定して動作することが重要です。銃の機能は、修理する人のスキルに依存するのではなく、銃自身がユーザーのスキルやミスを最大限に許容する設計になっていなければいけないのです。
(コメント)この考え方は、設計者として素晴らしいと感じるところです。
そして、修理作業が終わった銃は、その後の修理以外の作業、たとえば銃身を正しい位置に微調整するとか、ねじを調整するとか、銃のゼロ調整するとか、そういう一切の作業なくして次の射撃に移れることが重要なのです。
ということで、実際にやってみたそうです。分解前にチュッパチャップスを1発で仕留め、15分程度でレギュレータまで取り出して組み立てた後に、チュッパチャップスを1発で仕留めています。
まとめ
なかなか説得力あるムービーではないでしょうか?
この究極にシンプルを求める設計の考え方、そしてできあがったものの完成度の高さ、
これこそがロシアをルーツとする製品の魅力であり、
エドガン・マタドールの魅力であると思います。
追記[2014/8/29]
こちらのムービー:サンド テストもご参照ください!