breech_disassy
ブリーチユニットの取り外し
マタドールのメンテナンスをする上で、必要な分解・組立手順をまとめます。非常に気をつけなければいけない点がいくつかありますので、分解・組立される方は事前にお読みください。
まずは、バレルの清掃やボルトをシールしているOリング交換のための一番簡単な分解、ブリーチユニットの取り外しです。
まず、ボルトをいっぱいに引いてコッキングします。これ以降は、トリガーに触れてはいけません。ハンマーが落ちてバルブをたたくと、高圧ガスが吹き出し、危険です。
ブリーチはねじ2本(赤矢印)で固定されています。
ボルトを少し戻して、矢印のところの溝をねじに合わせて、6角レンジでねじを外します。
ブリーチユニットを少し後ろに引くと、取り外せます。取り外した状態で、上からのぞき込んだ写真です。
左側がコッキングされたハンマーと、右側がバルブです。ここで、デコックします。
ハンマーを下に押して、シア(逆鉤)が緩むのを確認します。そのあとトリガーを引いてゆっくりハンマーを戻します。
注意:
- ハンマーを押さえる力が不足した状態でトリガーを引くと、ハンマーが落ちて危険です。十分強く押して、シア(逆鉤)が緩むのを確認してから、トリガーを引いてください。
- 細いところに指を突っ込むことになります。青矢印あたりで指の肉を挟みそうになりますので、気をつけてください。
デコックされたハンマーです。ハンマーがバルブに当たっているのが分かります。
銃自身には、バルブを開放するためのエネルギーはありませんので、ここまでくれば、ハンマー部分については安全です。
ボルトをシールするOリングの交換や、バレルの清掃
ボルトをシールするOリングの交換や、バレルの清掃は赤矢印の部分から行います。
Oリングのサイズ
5.5mm :5.1×1.6mm
6.35mm:6.0×1.6mmまたは6.1×1.6mm
注意:
- マズル側はチョークされている(細くなっている)ので、清掃は必ずブリーチ側から行ってください。ブリーチを外さずにマズル側からやろうとすると、そのうちマズルのクラウン加工を傷つけることになります。そして、クラウンが傷つくと、マタドールの精度はもう出ません。
ブリーチユニットの取り付け
(写真は省略しますが、コッキング)
デコックされたハンマーをコッキングします。指でグッと押すと、あるところでカチッという感じでシア(逆鉤)がかかります。ゆっくり指を外します。
(写真は省略しますが、ブリーチユニットの取り付け)
ボルトクローズの状態でブリーチユニットを取り付けます。カチッとはまった時点で、ボルトは引いておきます。
注意:
- ボルトを引いておくと、最悪ハンマーが落ちても、ハンマーがバルブを直撃するのは防げます。
そして、ねじ2本を取り付けます。ねじがとまったら、速やかにデコックしてください。